新型消費者向け望遠鏡が天文学者の太陽系外惑星探査を支援
(マルセイユとサンフランシスコ、6月27日)Unistellar社は、画期的で強力な新しい消費者向け望遠鏡『eVscope』が、移動中の太陽系外惑星を検出する能力を実証したと発表した。これにより、まもなく最初の『eVscope』を受け取る市民天文学者たちは、あっけなく、しかし決定的に、今日の天文学における最もエキサイティングな科学的な試みに貢献することになるだろう。遠く離れた恒星を周る天体を探索するのだ。
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Unistellarはこのユニークで使いやすいデジタル望遠鏡を開発したスタートアップ企業である。eVscopeの光増幅技術と自律フィールド検出機能により、誰でも銀河や星雲、彗星を、他に類を見ないほど鮮明かつカラフルな画像で観察することができる。SETI研究所と提携しているため、Unistellar eVscopeを使えば、誰でも夜空を観察しながら天文学的発見に貢献することができるのだ。
Unistellarのチームは最近、eVscopeを使って、遠く離れた星座にある2つの木星サイズの惑星の移動を確認した。HD209458bとして知られるオシリスは、太陽系から160光年の距離にある巨大ガス惑星であり、WASP-43b は、280光年離れた「熱い木星」である。Unistellar eVscopeは、これらの太陽系外惑星が恒星の前を移動する際に生じる光のわずかな変化を検出した。
(説明:赤色表示は基準測定値です。青色表示は、Unistellar eVscopeでフォローされたOsirisです。
「これらの強力な家庭用望遠鏡が世界的に普及して太陽系外惑星を検出するようになれば、貴重な天文学的データを生み出すでしょう。」とSETI研究所の上級天文学者でありユニステラ研究所の最高科学責任者であるフランク・マーキス氏は説明した。「eVscopeを使って組織だった観測キャンペーンで収集される十分なデータポイントを使えば、科学者たちはそのような新しい世界の軌道を改善し、その周囲を探査し、同じ系にある近くの小型太陽系外惑星が存在することを示す小さな重力の影響を検出することができるでしょう。」
たった一つのUnistellar eVscopeでこうした発見ができたのである。間もなく、同社は2,500台以上におよぶ予約注文済みデジタル望遠鏡の出荷を開始する予定だ。これにより、世界最大の市民天文学者のネットワークが形成され、それぞれが、TESS、PLATO、JWSTなどの大規模な国際惑星観測プロジェクトを含む、世界的な観測キャンペーンを実施している専門家、アマチュア、さらには初心者の天文学者との前例のないレベルの協力が可能になるのだ。
「Unistellar eVscopeは、息をのむほどの深く宇宙を観測するデバイスであり、画期的な科学ツールでもあることを実証しました。」とUnistellarのCEOであるローレント・マルフィジ氏は述べた。「市民天文学ネットワークで太陽系外惑星の発見が可能であることを証明したことで、私たちは、これまでにない新しいレベルの宇宙探査を実現するという目標に近づいています。」
Unistellarについて
Unistellarは、ユニークでコンパクトで使いやすいデジタル望遠鏡eVscopeを開発したスタートアップ企業である。その光増幅技術によって、他に類を見ないほどの鮮明さと色鮮やかさで銀河、星雲、彗星を観察することができる。SETI研究所と提携しているため、Unistellar eVscopeを使えば、誰でも夜空を観察しながら天文学的発見に貢献することができるのだ。
Unistellar eVscopeは、2018年にCES Innovation Awardの 「Tech for a Better World」 部門を受賞し、SXSW2019Innovation Awardにノミネートされている。クラウドファンディングで300万ドル以上を集め、すでに2,500台以上のデジタル望遠鏡が予約注文されている。
Unistellarは、6月28日と29年にパリ近郊にあるStar’s Up Meudonと、7月2日と3日にローザンヌで開催されるWorld Conference of Science Journalistsに出展する予定である。
問い合わせ先
コミュニケーション責任者:ルードビック・ナチュリー
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